地盤調査
設計の段階では
・現況の調査
・敷地の確認
・法規上のチェック
等々
把握しておかなければならない事柄は数多くありますが、
「地盤調査」もその一つです。
写真の調査方法は「標準貫入試験(ボーリング)」と呼ばれるものです。
実は「地盤調査」にはいくつかの方法があります。
設計者はその中から建築計画地に最適な試験方法を選択します。
選択方法の基準としては
・施主様からの聞き取り
・周辺住民からの聞き取り
・地名からの推測(町名が変更になっている場合があるので古い地名を確認)
・地盤調査の専門工事会社からの聞き取り
特に地名からの判断は聞き取り調査をしなくても判るケースもあります。
「沼」「川」「河」「田」などの水やゆるい地盤を連想させる地名は
大抵の場合、軟弱地盤であるケースも多々あります。
今回は事前に砂礫が多く含まれている地盤だとの報告がありましたので
標準貫入試験(ボーリング)を選択しました。
ここで調査費用の低い「スウェーデン式サウンディング試験(SS式)」の選択はNGです。
SS式試験は軟弱で調査深度が比較的浅い(10m前後)地盤に適しています。